みらいブログ

2013.11.26

国際交流と語学

二國 則昭

 ヨーロッパ人権裁判所という裁判所をご存知でしょうか。

 ヨーロッパの47か国が加入する欧州評議会の人権救済機関です。加入する国から人権侵害を受けた個人や団体が、その国の裁判所で救済を受けることができなかった場合に訴えることができます。

 その裁判所の所長を2011年11月まで4年余務められたジャンポール・コスタさんが、11月20日に広島に来られて、同行の大学の先生、広島の人権問題を手掛けている弁護士と一緒に食事しながら歓談しました。コスタさんは、フランス人ですが、英語も話されるため主に英語での会話になりました。相手の言われることは、ある程度理解できてもこちらの意思を伝えることはできず、もっぱら同行された大学の先生の通訳に頼りました。

 その前週には、広島弁護士会が15年前から交流している韓国大邱市の弁護士が来訪されて、宮島などを案内しましたが、その際も会話は通訳の方にお願いしました。

 広島の弁護士にとって、多くの場合は、日本語で用が足りるため外国語を意識しませんが、国際交流における語学の必要性を感じた2週間でした。

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