みらいブログ

New2026.02.26

【活動報告】「意思決定支援」に関する講演

深田 健介

 先日、大竹市多職種連携協議会にて、講師を務めさせていただきました。テーマは「意思決定支援」です。

 これまでは、認知症や障害などで意思決定が難しい方に対し、成年後見人などの第三者が本人に代わって物事を決める「代行決定」が支援の中心でした。しかし、近年、本人の意思や価値観を最大限に尊重する「本人中心主義」の支援へと考え方に変化が起きています。

 この考え方は、障害者基本法や認知症基本法といった法律にも明記されており、国からも「現場で具体的にどう支援すべきか」という指針(ガイドライン)が公表されています。

 成年後見分野においても、令和2年にガイドラインが公表され、意思決定支援の重要性が示され、日常生活だけでなく、ご本人の生活にとって重大な影響がある事柄についての決定の際にも活用が求められています。

「これからどこで、どんな風に暮らしたいか」(自宅か、施設か)
「住まなくなった自宅をどう処分するか」

 こうした場面で、「これが正解ですよ。これが最善の選択ですよ。」と結論を押し付けるのではなく、ご本人が大切にしている価値観や好みに基づいて決めることができるよう、情報の伝え方を工夫したり、周囲の環境を整えたり、他の専門職と連携することが、私たち支援者の役割となります。

 また、どうしてもご本人が判断することが難しく、周囲が代わりに決めざるを得ない場面であっても、

「客観的に見てこれが得だから」
「社会一般的にはこうすべきだから」

 といった周囲の意見を優先するのではなく、「この人だったら、きっとこう考えるはず」という、ご本人のこれまでの生き方や価値観を大切にする姿勢が求められています。

 今回の講演準備を通じて、私自身も改めてこのテーマの重要性を深く学びました。「その人らしい人生」を支えるために何ができるのか、これからも地域の専門職の皆さまと一緒に考え、一人ひとりの思いに寄り添った支援を目指してまいりたいと思います。

 

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