みらいブログ

2018.08.17

福祉関係者のための家族信託入門 シンポジウム

見之越 常治

 先日、当事務所が主催し「家族信託」をテーマとしたシンポジウムを開催しました。
 シンポジウムでは、前半に元公証人として信託契約の公正証書も数多く作成されている遠藤英嗣弁護士に御講演いただき、後半は社会福祉士の松谷恵子さんや広島市社会福祉協議会の中田真帆さんにも登壇いただいてパネルディスカッションを行いました。
 会場となった、広島弁護士会館の3階ホールには、福祉関係者を中心に100名近い方にお集まりいただき、好評のうちに終えることが出来ました。
 遠藤先生の講演の中で、ご本人の財産を守る制度が成年後見制度とすれば、ご本人の財産を活かすことが信託と位置づけられていた点が印象的でした。
 成年後見制度も家族信託も、ご本人が安心・安全に暮らせるための手段の一つに過ぎません。 ご本人の生活状況によっては、どちらか一方の制度を利用するよりも、両者を組み合わせた方が良い場合もあるかもしれません。 
 高齢者や認知症の方が増加している昨今、ご本人や周囲の方にとって、より良い生活を送るために、どのような方法があるか、 福祉関係者の方とも連携しながら一緒になって考えていくことが、われわれ弁護士にも求められていると思います。
お問合せ 大竹支所尾道支所 広島本所