9月3日に、首都圏生保ネット(正式名称:首都圏生活保護支援法 律家ネットワーク)の10周年記念総会に参加してきました。
私も、生保ネット中国(正式名称:生活保護支援中国ネットワーク )の一員であることから、この度の記念総会に参加することになり ました。
当事者報告では、10年にわたりホームレスをしていた方のスピー チがありました。当時は、生活保護制度を知らず、健康な身体の自 分は公的支援は受けられない、と思っていたとのことでした。
仕事も住居も無いままでしたが、ある日のイベントで法律家と出会 い、生活保護を利用しはじめたとのこと。
今では、生活リズムを取り戻し、絵画に目覚め、展示会を開くことを目標に頑張っておられました。
また、パネルディスカッションでは、各地の生活保護が利用できず に心中に至っているケースや、小田原市の職員が「保護なめんな」 などと書かれたジャンパーを着用していた問題などを題材に、法律 家や支援者が今後取り組むべき課題が話し合われました。
パネラーの宇都宮健児弁護士は、過去、サラ金問題に取り組まれた 経験から、社会構造の歪みで起こっている貧困問題や社会保障の問 題を、自己責任に終わらせないための取組みが必要だと強調されて いました。
私たちのネットワークも、今後、各地の先進的な取り組みを共有し たり、役所のアドバイザーとして法律家を利用することも話し合わ れました。
生活保護は、憲法25条の「生存権」に基づいて制定された制度で す。困窮状態にあれば、国が、無差別平等に、健康で文化的な最低 限度の生活を保障する、最後のセーフティネットです。
私も、困っている方に、サービスが行き渡るように、今後も支援活 動に携わろうと思いました。
【生活保護支援中国ネットワーク】