みらいブログ

2021.03.08

生活保護支援中国ネットワークでの活動について

佐藤 邦男

 生活保護支援中国ネットワーク(以下、「生保ネット中国」と略称します)をご存知でしょうか。

 生保ネット中国は、平成21年(2009年)7月に、中国地方の弁護士、司法書士、社会福祉士、行政書士等の100名程の専門家で構成された任意のボランティア団体です。全国各地に同様のネットワークがあり、お互いに連携しながら活動をしています。私も、生保ネット中国に加入し、活動している弁護士の一人です。

 生保ネット中国では、生活保護を利用しようとする方、実際に利用している方の相談に対して、無料で電話相談に応じています。また、相談をお伺いした後、必要と判断される方には、生活保護の申請同行をしています。

 私は、これまで、主に広島県内の相談に対応してきました。また、電話相談を経て、生活保護の申請同行をした経験もあります。中には、役所から誤解を受け不当な扱いを受けているとして、役所との交渉の代理人をお引き受けしたこともあります。
 
 ご相談に至る方の状況は、失業、病気、障害、ひとり親家庭など様々ですが、その方の状況に応じた助言や、適切な対応を模索することに努めています。

 コロナ禍で、生活保護の利用件数も大幅に増加し、生活保護制度が国民一人一人の大切なセーフティネットとして注目されるようになりました。

 生活保護制度の難所であった親族扶養照会(※生活保護利用に先立ち、親族に扶養が可能かどうか役所から問い合わせること)も見直しがなされており、より使いやすい制度になることが期待されます。

 引き続き、生保ネット中国を通じて、経済的・社会的に困窮した状況にある方に対して、助力できればと考えています。

 生保ネット中国のホームページをご案内しますので、ご興味ご関心のある方は、どうぞご覧ください。
お問合せ 大竹支所尾道支所 広島本所