みらいブログ

2018.10.24

品川美容外科広島訴訟和解

半澤 茜

 10月16日、品川美容外科や品川スキンクリニックで、糸を使って皮膚のたるみを持ち上げる「フェイスリフト」施術を受けた方が、品川美容外科などを運営する医療法人に損害賠償を求めていた訴訟で和解が成立しました。
 この裁判は、広島で医療事件や消費者事件を手がける弁護士が弁護団を結成し、代理人として対応に当たっていました。当事務所からも複数名が弁護団へ参加していました。
 具体的な和解内容などについて詳細を明らかにすることはできないのですが、先行していた東京訴訟に続き、医療法人側が本件紛争の発生及び経過を重く受け止め、遺憾の意を表明したこと、医院における説明内容(特に、施術の内容・方法や効果の点)について原告側から問題点を指摘されたことを真摯に受け止め、改めて患者の自己決定の前提となる必要十分な説明及びこれに基づいて熟慮した患者の自己決定を尊重することの重要性に思いを致しより良い医療の提供に努めると約束したことは今後の同種紛争の再発防止のためにも意義のあることであったと感じています。
 広く電話相談を実施するなどして実態を調査したのちの、第1次提訴。それから4年がかかりましたが、ようやく解決を見て、ひとまず、ホッとしています。
 当日は記者会見を実施しましたが、会見に参加してくださった原告の方も、「解決してホッとした」、「納得が行く解決になった」、などとお話いただき、とても嬉しかったです。
 この4年、事件記録も分厚くなり、なかなかハードではあったのですが、このような事件を原告の方々とともに戦い抜いたことは私にとって貴重な経験となりました。
 本件についてはひと段落ですが、医療事件も、消費者事件も興味を持って取り組んでいる分野です。今後も積極的に関わっていこうと思っています。

お問合せ 大竹支所尾道支所 広島本所